法話|禅曹洞宗 自性院

和尚からのごあいさつ

自性院和尚 みなさま、はじめまして。
自性院住職の原 弘昭と申します。
ここでは、日常の些細なこと、社会のこと、感じたことなど、和尚のコラムという形でお話していきたいと想います。急速に変化を遂げてきた現代社会に、対応できていないものがあるとすれば、それは我々、人間ではないでしょうか?!
伝統と呼ばれるものが、消滅しつつあるなかで、残さないといけないものもあります。
多くは気づかれず、気づいている人が少数の為に失ってしなったものがたくさんあります。物や形あるものばかりでなく、人の感情や心までもが・・・・誰しもが気づいていることですが日常忘れがちな事、そんな小さな事から語りかけていける場であればと想っています。どんな事柄が発信できるか、私自身も楽しみにしております。


法話 【1】 い た だ き ま す ! ご ち そ う さ ま で し た !
食べる前に「いただきます」、食べ終わって「ごちそうさまでした」 は、だれしも小さいときに最初にしつけられた事でしょう。また親となって子供には言い聞かせていることでしょう。
では、実際あなたはどうでしょう?毎回言えているでしょうか?
家族のいる前ではいえてますが、ひとりの時は・・・?外食のときは・・・?機嫌の悪いときは・・・?
大人になりますと、どうも気を許す場所では忘れがちになります。
仏教的に言いますと、作り手の感謝の気持ちはもちろんの事、食材に対する感謝と自分が食べ物をいただくに値するのか反省をし、飢えや病気から守ってくれる薬と同じ事だという気持ちをもって食事をいただきます。
ですから修行道場においての食事はいただきまでの作法がありまして、短いお経をいくつか唱えるなど少々時間がかかります。そこまでの意識を持たないにしても、せめて作ってもらった人への感謝の気持ちは伝えたいものです。家庭の中ではついつい、わかっているから言わなくても、目の前に出てきて当たり前、の気持ちにになってしまいます。わかっているからこそ声に出さないといけないものではないでしょうか!
一度、「ごちそうさま」の後に「あーおいしかった」と付け加えてみてはいかがでしょうか!
単純な言葉ですが、自分の意思表示だけではなく、相手を思いやる意味の方が大きいのです。
次の日からもう一品おかずが増えているかもしれませんよ!!!


 

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