侍ジャパンWBC優勝の余韻もそろそろ落ち着いてきましたが、いまだに決勝のアメリカ戦九回大谷翔平選手の登板は目の前の現実を受け入れがたい夢物語の時間でした。ツーアウトになりトラウト選手を迎えフルカウント6球目高速スライダーで空振り三振ゲームセット! この瞬間をリアルタイムで立ち会えた事に感謝です。江夏の21球を思い出しましたが、野球でこれ以上のドラマティックな場面に出会えないと思います。 この夢のような場面が生まれたのも、大谷翔平選手というスーパースターが誕生したのも、新しい指導者(栗山監督)の登場お要因が大きいのでしょう。 従来の日本のプロ野球では二刀流を推奨する発想はなく、試合に勝つための確率野球が主流でファンをわくわくさせる事は二の次であったように思います。そんな概念をすべて打ち破っていただいたお陰で極上の感動を頂きました。ダルビッシュ有選手の献身的な若手選手の指導もクローズアップされました。今後あらゆるスポーツの指導者やベテラン選手の立ち振る舞いにかなり影響を与えることになるでしょう! 特にダルビッシュ有選手が『野球を楽しもう』とよく言われています。日本代表の世界大会レベルで超一流の選手からそういわれると、どれだけ他の選手は救われるでしょう。私自身中学・高校野球経験者ではありましたが当時もう40年前の部活野球部ではおそらく全国一律で軍隊式練習で野球を楽しむものではなく、精神的肉体的に鍛え上げるものでした。もう今まで自己の実績や威圧感で統制してきた指導者や先輩選手が減っていく事を願うばかりです。
ちまたでWBCあなたが選ぶMVPは?とよく見かけます。当然大谷翔平選手がまず1位なんでしょうが私が選ぶなら源田選手です。右手小指を骨折しギブスをつけながらもあの華麗な守備に安定の送球!投手に重きを置き野手がいささか手薄であった栗山ジャパンの隙を見事にカバーしてくれました。皆様は誰をMVPに選びますか? この話題で当分楽しめそうです。
栗山監督ありがとうございました。